補助金にかかわる資料はこちら
あまり大々的に周知されているようには感じませんが、令和5年度中からの導入を目指すオンライン資格確認についても、レセプトコンピュータ等既存システムの改修が必要となる場合補助の対象となります。補助の内容はこちらに示されているとおりです。
医療扶助対応には何が必要になるか
レセプトコンピュータ等において、医療扶助対応を行うには何が必要になるのでしょうか。資料にもありますが、既存の仕組みを使用するため、新たなハードウェアの追加(新たに顔認証付きカードリーダを追加するなど)はありません。では、何が変わるかというと、マイナンバーカードを使用して問い合わせを行った際、その返事として返ってくる情報が今までは保険証の情報のみの対応でしたが、これに医療扶助が加わります。券面記載の公費負担者番号であったり、券面記載の受給者番号が情報として返ってくるのですが、この処理は今までなかった処理です。この処理を追加することが費用発生の可能性になります。
一例として「返ってくる情報」についてイメージをお話ししましたが、同様に「資格の問い合わせ」、「照会番号登録要求・結果」、「委託先資格情報の一括取得(医療扶助独自機能)」、「薬剤情報等閲覧要求・結果」、「特定健診情報閲覧要求・結果」など影響範囲は多岐にわたります。実際にどこまでご利用中のレセプトコンピュータ等で対応するかはメーカ各社で異なってくるとは思いますのでご利用中のレセコンベンダに確認されるのが良いと思います。医療扶助対応の改修費用が発生するのか、あるいは既存の提供済みソフトウェアのバージョンアップで対応するのか、補助金申請の以前の問題として確認が必要です。
「医療保険のオンライン資格確認と医療扶助のオンライン資格確認の差分」という資料がありますので参考にされると良いでしょう。
「オンライン資格確認端末」は対応不要
医療扶助のオンライン資格確認導入の補助においては「レセプトコンピュータ等」に主眼をおいて改修の対応が必要かどうかを考えていました。では、オンライン資格確認の主装置である オンライン資格確認端末 は何か対応が必要なのでしょうか。恐らくですが、よほどのことがない限り費用が発生するような対応は不要と思われます。それというのも、オンライン資格確認はプログラムの配信が自動的に行われていますし、操作する画面はWeb(Edgeを起動して使用)画面ですので、オンライン資格確認のセンター側(オンライン資格確認システム)で対応が可能です。医療機関等向け総合ポータルサイトにも対応状況等が掲載されています。万が一レセプトコンピュータ等の対応が遅れたとしても、「オンライン資格確認端末」を使用することで必要な情報を得ることは可能です。
これを機会に、「オンライン資格確認端末」をレセコンとの連携ではなく「単体」で、一度使用されてみてはいかがでしょうか。場合によってはレセコンとの「連携」で行っていた作業が「単体」で使ってみると案外便利であったりするかもしれません。また、オンライン資格確認端末のログインをしてみることで、緊急時、例えばレセコンが使えない場合においても顔認証結果を参照したり、過去処方内容を確認したりすることができるかもしれません。日頃から使い慣れておくことが緊急時の対策にもなります。
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