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オンライン資格確認が「顔認証」や「暗証番号認証」できない場合(目視確認モード)

オンライン資格確認接続イメージ オンライン資格確認
患者
患者

顔認証がうまくいかなくて、暗証番号も忘れてしまった場合でもマイナ保険証を使えると安心なのですが、なにか良い方法はあるのかな?


オンライン資格確認の初期状態は「無人運転モード」

オンライン資格確認の顔認証機能付きカードリーダは、初期状態では医院の職員の手をわずらわせることなく患者様ご自身で操作を進めることができる「無人運転モード」です。無人運転モードでは「顔認証で本人確認」、「暗証番号で本人確認」のいずれかを顔認証機能付きカードリーダの画面から選択できます。


顔認証できない場合は「目視確認モード」を利用

オンライン資格確認では、初期の状態では患者様ご本人が「顔認証を行う」か「暗証番号を入力する」か、いずれかの方法で本人であることを確認します。しかし、マイナンバーカードの写真と本人があまりにも差がある、怪我をされた、お子さんで成長に伴う変化が大きいなどの場合で顔認証できなかったり、暗証番号をご本人が忘れてしまった場合はどうしたら良いでしょうか。

このような場合のために、オンライン資格確認では本人確認を医療機関のスタッフが行う「目視確認モード」が用意されています。「目視確認モード」を使うには、まずオンライン資格確認のメニュー画面からモードの変更操作が必要です。モードの変更には「管理者アカウント」でのログインが必要になります。ログインの後、「顔認証付きカードリーダー操作」をクリックし、表示された画面から[目視確認]をクリックします。切替の確認、切替の完了メッセージが表示されますので「OK」をクリックすると即時目視確認モードに切り替わります。

目視確認モードにした場合、次の手順で受付け操作を行います。

患者はマイナンバーカードを職員に提示します

医療機関職員はマイナンバーカード券面で本人確認を行います

職員はオンライン資格確認端末画面の
「□目視で本人確認完了」にチェックを入れます

患者は顔認証付きカードリーダにマイナンバーカードを置き
その後の同意確認の操作を行います
(以下顔認証の場合と同様です)

目視確認モードは、患者様ご自身による「顔認証」も、「暗証番号の入力」も不要です。
暗証番号が不明の場合、無理に何度も入力すると3回誤りで以後の暗証番号入力ができなくなります。このような事態を回避するためにも、「目視確認モード」への迅速な切替方法と操作方法を事前に確認しておくと良いでしょう。

最近では、厚生労働省からも各ベンダに対して「目視確認モード」等オンライン資格確認の運用方法を利用者側に情報提供するよう指示がされています。「顔認証できない・暗証番号がわからない」という場合に困らないよう、事前に目視確認モードを使った運用を練習しておきましょう。

※令和5年12月15日から「暗証番号なし」のマイナンバーカードが申請可能になりました。この「顔認証マイナンバーカード(と呼んでいるそうです)」は、主に健康保険証としての利用を想定しています。


事前に管理者アカウントなどの確認を

「目視確認モード」への変更は、一般ユーザではなく「管理者アカウント」が必要になります。
オンライン資格確認端末の導入を業者にお願いした場合、初期値で何らかの「管理者アカウント」を設定しているはずです。オンライン資格確認を実際に導入し、活用していくためには施設の方がご自身で設定可能になるよう「管理者アカウント」と「パスワード」を確認、管理しておく必要があります。本来は、これらアカウントとパスワードは施設の管理責任者が管理すべきものであり、導入業者はセットアップに必要であったから一時的に管理者アカウントを使用したに過ぎません。導入後は施設の管理者が管理者アカウントを管理し、適宜一般利用者のアカウントの発行、廃止など適切に行う事ができるようにしましょう。


「暗証番号認証固定モード」

暗証番号の入力は原則患者本人が行う必要がありますが、様々な理由で本人が暗証番号を入力できないケースが考えられます。患者本人がそもそも病気で暗証番号が入力不可能である場合や、小さなお子様の場合などが考えられます。このような場合は、代理人が暗証番号により認証実施することになります。例外として、乳幼児または成年被後見人については法定代理人が代わって暗証番号を入力することが可能です。だからといって、「暗証番号認証固定モード」にする必要はないのでは?と思いますが、暗証番号固定のモードが用意されています。

以上まとめると「無人運転モード」、「目視確認モード」、「暗証番号認証固定モード」の3種類があり、施設の現状に合わせて資格確認の運用を行うことが可能です。


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