オンライン資格確認情報の公式サイトは「医療機関等向け総合ポータルサイト」を参照ください。

オンライン資格確認端末 エラー発生時にまずやってみること

オンライン資格確認接続イメージ エラー対応

エラーコード・エラーメッセージを記録しておく

オンライン資格確認のトラブル発生が頻繁にニュースを賑わせています。突然エラー画面が表示され、いろいろ電話をかけてみても原因がわからないということはしばしばです。オンライン資格確認のサポートに連絡をするにも、何が起こっているかを正確に伝える必要があります。正確に伝える一つの方法は「エラーコードやエラーメッセージを記録しておく」ということです。エラーコード・メッセージは「顔認証付きカードリーダ」や「オンライン資格確認端末」の両方、またはいずれかに表示されています。エラーコード・メッセージを正しくサポート窓口に伝えることでエラー回避を迅速に行える可能性が高くなります。
エラーコード・メッセージを伝えることで「オンライン資格確認等コールセンター(0800-080-4583)」からも適切な対処方法を案内いただける可能性が高くなります。当サイトでもエラーコード毎の対応方法案を掲載していますので参考にしてください。

こちらに掲載されている「トラブルシューティング編」というPDFファイルをダウンロードし、インターネットに接続可能な端末に貼り付けておくことをお勧めします。資料内にある「資料のリンク先」は直接ドキュメントが閲覧出来るリンクになっていますので、リンク先ドキュメントもダウンロードし一読しておくとよいでしょう。


まずは電源の再起動を試してみる

エラーが発生し、そのまま待っていても自動的に改善するということは まれ でしょう。まず利用者側でできることは、「顔認証付きカードリーダ」や「オンライン資格確認端末」の再起動を行ってみることです。経験的にはこれでほとんどの場合エラーから復旧します。

電源を再起動しても直後にエラーが発生するのであれば、「装置やネットワークの問題」、顔認証等の操作をした後にエラーが発生するのであれば「読み取ったマイナンバーカードに起因する問題など」が想定されます。

「電源を再起動する」というのはあくまでも目の前で発生しているエラーを解除しているだけであり、根本的な原因の除去を行っているわけではありません。最終的には「エラーコード」や「メッセージ」を手がかりに根本原因を除去する必要があります。


読み取ったことのあるマイナンバーカードで試してみる

電源を再起動し、エラーから復旧したら試してみたいのが、「読み取った実績のあるマイナンバーカードの読み取り」を行ってみることです。そのためには、普段からスタッフのマイナンバーカードで正しく読み取りができていることを確認しておくとよいでしょう。
エラーの中には「マイナンバーカードそのもの が読み取れないもの」も含まれます。読み取り実績のあるマイナンバーカードを読んでみることで、エラーがオンライン資格確認システムの問題か、あるいは読み取ろうとしているマイナンバーカードの問題かの切り分けを行うことができます。

オンライン資格確認端末を導入したベンダー担当者は、全てがそうとは言いませんが多くの場合「自分のマイナンバーカードで動作確認」をせざるを得ません。経験的には「何百回と」、「いろいろな医療機関で」顔認証を実施していますが特別注意を受けるとか、そういったことはありませんでした。

読み取り実績のある院内スタッフのマイナンバーカードでちゃんと動くかどうかを試すことは、「装置の不具合」か、「カードの問題か」を切り分けるかなり有効な手段と思われます。


ネットワークを疑ってみる

オンライン資格確認の仕組みは、ネットワーク接続が大きな鍵を握ります。正しくネットワーク接続できていないともちろん正常動作はしません。オンライン資格確認端末に接続されているLANケーブルが正しく接続できているか、一度抜き差しをしてみるのもよいかもしれません。また、端末からLANケーブルをたどって、その先にある装置や壁のLANコネクタに正しく接続できているかも確かめましょう。一度抜き差しするのもよいかもしれません。さらにはその源流にある装置の電源がついているか、あるいは医院内のインターネットが正常動作しているかも確認してもよいかもしれません。

※IP-VPN(IPv6)接続であっても、フレッツサービスが正常に動作しているかを知る上でもインターネットの動作を確認するのはヒントになる可能性があります。

※IP-Secでの接続はインターネット接続が可能である前提でVPN接続を行います。インターネット接続が不可であればIP-Secでの接続は不可になる可能性が高いです。(ルータ方式、ソフトVPN方式など提供ネットワーク業者によって相違があるため一概に言えませんが、判断の一助にはなり得ます)


【012:端末の電子証明書エラー】は医療機関の電子証明書の問題

エラーコード012:端末の電子証明書エラー は再起動してもエラーが改善しません。機関認証用電子証明書が失効、又は有効期限切れであるため、機関認証用電子証明書の再発行申請を行う必要があります。医療機関のオンライン資格確認機器の障害に起因する資格確認不可時は、オンライン資格確認等コールセンターに問合せを行い、「緊急時医療情報・資格確認機能」が利用できる場合があります。以下の情報をマイナンバーカード券面から控えておきましょう。
 ・氏名(漢字)又は氏名(カナ)
 ・性別
 ・生年月日
 ・住所
 ・上記に加え、わかれば 保険者名

MPKIクライアントソフトを導入しておくと電子証明書の有効期限切れの前に「いつ有効期限切れになるか」を通知してくれますので、時計の並びにMPKIクラインとソフトのアイコンが「無ければ」インストールしておくと安心です。アイコンは以下の様に表示されているものです。

電子証明書が有効期限内であれば、ほぼ即時新たな電子証明書の発行、インストールが可能です。電子証明書の有効期限を日頃から把握し、期限切れ前に更新処理を行うようご注意ください。電子証明書の期限は、ポータルサイトに登録したメールアドレス宛に通知されたり、MPKIソフトも90日前から随時通知してくれますので「期限ギリギリまで待たず、十分余裕を持って」更新しましょう。


連携している場合は「オンライン資格確認端末単体」で確認

レセコンと連携してオンライン資格確認を利用している場合、エラーの原因がオンライン資格確認端末なのか、レセコン側なのか見極める必要があります。オンライン資格確認端末は、それ単体でも動作可能です。まずはオンライン資格確認端末単体で動作可能なのかどうかを確認してみましょう。オンライン資格確認端末画面のEdgeのアイコン(「資格確認」のアイコンがあればこれを開きましょう)を開き、電子証明書の確認画面や使用開始の画面が表示されれば「ネットワーク」は正しく接続されています。

オンライン資格確認端末単体で動作するのであれば「連携」にかかわるエラーですので、レセコンベンダへの問い合わせを行います。「オンライン資格確認端末単体での動作・操作」も可能ですので、普段から単体での利用に慣れておくこともトラブル回避に役立ちます。


ポータルサイトのお知らせも参考に

医療機関等向け総合ポータルサイトのお知らせにトラブル情報が掲載されることもあります。トラブルに限らず、オンライン資格確認に関する様々な情報が掲載されますので、お知らせは随時確認されることをおすすめします。

一例として「令和6年7月2日発生の障害」の記事のリンクを貼っておきます。リアルタイムに記事が掲載されると良いのですが、この事例では発生してから3時間ほど経過してから掲載されたようです。医療機関からオンライン資格確認等コールセンターに問い合わせをしても「顔認証付きカードリーダメーカ」や「導入したベンダ」への確認を促されたようです。メーカ、ベンダでは対処不可能であり、混乱を生じさせるので、こういった情報の提供は「迅速かつ正確」に、今後改善を期待します。

タイトルとURLをコピーしました