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運用想定が難しい・オンライン資格確認の「通常とは異なる動線」って

オンライン資格確認接続イメージ オンライン資格確認

利用者側が考える「通常異なる動線」と、制度としての考え方の差

外来診療等(通常とは異なる動線・機器故障時等)において、モバイル端末等を用いたオンライン資格確認が可能になりましたと、厚生労働省保険局からの資料が提供されています。

このなかで、「通常とは異なる動線・機器故障時」として、次のようなケースが示されています。
①発熱や風邪症状のある患者に対して、通常とは異なる動線で資格確認を行うケース
②緊急入院により受付窓口で資格確認を行わずに入院した場合の資格確認を病室において実施するケース
③車内に患者がいる状態で診療や服薬指導等を実施するドライブスルー方式の運用を行っているケース
④機器(顔認証付きカードリーダー)故障時や、車いす等の利用者や高齢者・障害者など、顔認証付きカードリーダーの操作が困難な場合

ここで、普段外来受付として利用している受付と、それ以外に固定的に「小児の感染者用受付」があるといった場合、これは「通常と異なる動線」と理解して良いのでしょうか?

資料の「発熱や風邪症状のある患者に対して、通常とは異なる動線」は、コロナの時期に、発熱外来用のプレハブに導く受付のイメージがあります。とても非常事態な(通常ではない)印象を受けます。
それ以外の「病室で資格確認する」とか、「車内に患者がいる」といったケースは、そもそも顔認証装置を移動できないのでやむを得ないためモバイル端末等を用いてオンライン資格をするというのは理解しやすいです。

いずれにしても、自己判断で「これは通常と異なる動線だから」ということで進めずに、一度厚生局に確認をとっておくと安心できるのではないでしょうか。

「通常とは異なる動線・機器故障時等」に使用可能なオンライン資格確認

顔認証付きカードリーダの使用もままならない状態であるのに、それ以外の「オンライン資格確認が実施可能な仕組みがある」と言われると混乱してしまうかもしれません。それでも、機器故障時や災害発生時には必ず役に立つことになりますので、様々なオンライン資格確認の仕組みがあることを是非覚えておきましょう。

オンライン資格確認では、

  • 従来からの顔認証付きカードリーダを接続した装置
  • マイナ在宅受付Web
  • マイナ資格確認アプリ

以上の3種類が存在しています。上記で「通常とは異なる動線・機器故障時等」に使用可能なのは「マイナ在宅受付Web」と「マイナ資格確認アプリ」になります。いずれもマイナンバーカードの読み取り可能なモバイル端末等を利用します。対応機種についてはこちらの記事を参照ください。

フルスペックである従来型のオンライン資格確認(顔認証付きカードリーダー)では、専用の回線(IP-VPNやIPSec+IKEの特別に用意した回線)が必要でしたが、「マイナ在宅受付Web」と「マイナ資格確認アプリ」ではインターネット回線があれば利用可能です。また、場所も基本有線接続であった従来型に対し、どこにでも持ち運ぶことができますので、いざ災害が発生した場合には利用可能である可能性が従来型に比べると高いように思います。

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