レセコン等との紐付けを行う「照会番号」
オンライン資格確認で「照会番号」という項目があります。この「照会番号」は、レセコン等で患者情報を登録する際に、「医療機関」から「オンライン資格確認等システム」に対して登録される情報で、主に診察券番号などが登録されます。(登録する内容は必ずしも診察券番号である必要は無く、医療機関が、患者様と資格確認結果を紐付けることが出来る情報であればよいということでしょう。オンライン資格確認システムとのやりとり、「照会番号登録要求」の電文上は50文字の文字列の設定が可能なようです)
「照会番号」の登録方法
「照会番号」の登録は、オンライン資格確認の「資格情報確認」の画面で登録するか、あるいはレセコン等から患者登録・更新のタイミングで登録されます。(オンライン資格確認システム側には一括登録の仕組みも用意されています)
オンライン資格確認の「資格情報確認」の画面で登録する場合、患者様の資格情報を表示すると、一番上の項目に「照会番号」欄があります。ここに数字等が表示されていれば過去に登録されている、表示されていなければ未登録です。いずれの場合であっても[編集]のボタンをクリックすることで任意の番号(文字列)を入力出来るようになります。入力しましたら[登録]をクリックすると登録完了します。
レセコン等からの登録の場合、「医療機関(レセコン)」から「オンライン資格確認等システム」に対して、「照会番号、保険者番号、記号・番号、枝番」の情報を指定、データを送ることで登録できます。この内容を見ますと、「保険」に対して照会番号が登録されるように見えますが、あくまでも「照会番号」は医療機関ごとに、患者様1人に対して1つ付与されますので、例えば「医療保険と医療扶助」併用の方の場合、医療保険で照会番号を登録すれば、医療扶助で資格確認しても照会番号が付与されていることになります。
また、「照会番号」は患者様に対して付与されるものなので、患者様の健康保険が変更になった場合であっても「照会番号」は引き継がれます。
「照会番号登録」の課題
前述の通り、照会番号を登録する時、医療機関(レセコン)からは「照会番号、保険者番号、記号・番号、枝番」をオンライン資格確認等システムに送信します。お気づきのとおり、この情報には登録対象となる個人の「氏名や生年月日、性別」といった情報は含まれません。つまり、保険証等の情報をキーに照会番号を登録しているということです。このため、誤ってレセコン等で保険情報を登録し、「照会番号登録」を行った後、誤りに気付いて修正後「照会番号登録をしなかった」場合において、先に登録した保険情報に対して照会番号が登録されたままになります。
また、レセプト請求においては、枝番がない場合に「補完」されて返戻にならないことがあるのですが、「照会番号登録」においては枝番がないと登録エラーになり、照会番号がオンライン資格確認等システム側に登録されません。この場合、「マイナ保険証を診察券利用」する場合に、「いっこうに照会番号が登録されずに受付できない」といった障害が起こりえます。レセコンの仕様によりますが、どのようなタイミングで照会番号の登録が行われるのかを確認し、「正しく照会番号を登録する操作」を行うようにしましょう。
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