
オンライン資格確認端末の導入って「ベンダ」だけの特権なのかな?この数年でほとんどの医療機関に導入されたけれど、また数年後にはリプレイスしなければならない。ユーザ(医療機関)のちょっとコンピュータに詳しい担当者が、自らセットアップできるとコストも抑えられ、とてもありがたいのだけど。
オンライン資格確認のセットアップ手順書
オンライン資格確認のセットアップ手順書は各医療機関が既に登録済みと思いますが「医療機関等向け総合ポータルサイト」で入手可能です。セットアップ手順書は2種類あり、それぞれ以下の通り。
- 特定用途向けの Windows xx LTSC
- 汎用の Windows 11 Pro用 LTSC
LTSCは「機能アップデート」が適用されず、意図しない動作不良を起こしづらいと言えます。これに対し、汎用のWindows 11はアップデートにより、機能変更やセキュリティー機能の強化などで挙動が変わることが起こりえます。
※令和7年2月13日現在でWindows 11版のセットアップ手順書はWindows11 22H2 に基づき作成されていました。
ただ、残念ながら手順書に記載されている、セットアップに必要なオンライン資格確認のプログラムは「医療機関等向けポータルサイト」では入手できません。手順書には「医療機関等ベンダーより入手し」と記載がありますが、入手先の行き着く先は「ベンダーではなく、医療機関等ONS」になります。
セットアップ資源の入手には「医療機関等ONS」への登録が必要
医療機関等でオンライン資格確認端末をセットアップする場合にはいくつかのセットアップ資源の入手が必要です。導入に必要となる各種資料、ブラウザ拡張プラグイン、連携アプリケーション、配信アプリケーションなどは「医療機関等ONS」サイトで入手可能です。
医療機関等ONSサイトへのアクセスは、事前にユーザ登録が必要で、上記リンクから「アカウントの発行を希望される方」を選択し、医療機関は以下の情報を支払基金にメール送信します。
【医療機関コード】
【医療機関・薬局名】
【ご担当者氏名】
【メールアドレス】
【電話番号】
登録可能な医療機関は
・レセコン等のシステム開発を行っている医療機関・薬局等
・自機関でオンライン資格確認等の環境構築等の導入作業を行っている医療機関・薬局等
とされていますが、これからオンライン資格確認端末をクリニックで自力セットアップしようと考えていらっしゃる方であれば全て該当するでしょう。
ベンダーは以下の情報を支払基金にメール送信します。
【会社名】
【部署名】
【ご担当者氏名】
【メールアドレス】
【電話番号】
登録可能なベンダーは
・レセプトコンピュータの開発を行っているベンダー
・レセプトコンピュータの保守を行っているベンダー
・電子カルテ/調剤システムの開発を行っているベンダー
・電子カルテ/調剤システムの保守を行っているベンダー
・医療機器システムの開発を行っているベンダー
・医療機器システムの保守を行っているベンダー
・医療機関、薬局等に対して、オンライン資格確認等の環境構築等の導入作業や導入支援を行っているベンダー
とされています。
登録が完了すると、医療機関等ONSサイトへのログインが可能になるとともに、資料、アプリケーション等入手、医療機関等向けポータルサイトとは異なる視点の最新情報が都度配信されます。