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オンライン資格確認のネットワークがつながらないときに

オンライン資格確認接続イメージ エラー対応

規模の大きな医療機関でない限り、ネットワークやコンピュータ周辺機器に強い担当者はほぼいない。そんな中でオンライン資格確認は、ネットワーク、周辺機器のある程度の知識が無いとトラブル対応は難しいですね。いざ「障害発生」となったときに備えて、ネットワークや周辺機器の接続状況や仕組みを把握しておく必要がありそう。

ネットワークは千差万別で難しい

オンライン資格確認システムへの接続に使用しているネットワークは、最もシンプルなものでは「NTTのフレッツ回線を、オンライン資格確認専用に敷設したもの」かもしれません。これに対して、「例えば何らかのインターネット接続があり、これにセキュリティー装置(UTMなど)を設置した上でL3スイッチを経由し、IPSec+IKEルータを装置配下にオンライン資格確認端末を接続する」といったネットワーク構成もあり得ます。施設によって異なる環境、接続方式があるため一概に「これが正解」といった紹介が出来ないのが正直なところです。

まずは接続方式のおさらい

まずは、オンライン資格確認システムへの接続方法のおさらいです。
オンライン資格確認システムへの接続方法は、まず大きく分けて次の2つの方式がありました。

  • IP-VPN方式
    主にNTTのフレッツ回線を使用します。
  • IPSec+IKE方式
    既存のインターネット接続等を利用し、IPsec+IKEサービス提供事業者が提供するルータやソフトを使用します。

それぞれの接続方式により、ネットワークがつながらない場合の確認方法が異なります。(ここで紹介する確認方法は一般論であり、一例です。ご参考まで。)

IP-VPNはNTTのサイトを参考に

IP-VPN方式は主にNTTのフレッツ網を使用しての接続です。NTTでは、フレッツ網に障害が発生すると比較的速やかに障害に関する情報がホームページ上に掲載されます。

【NTT西日本】工事・故障情報NTT西日本の公式サイト
NTT東日本 工事・故障情報NTT東日本の公式サイト
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IP-VPNでフレッツ回線は問題無いのに突然つながらなくなった時

既にオンライン資格確認端末が稼働状態で、突然つながらなくなった場合は「回線の故障」以外に、例えばフレッツ回線の契約が変わった(IPoE方式のインターネット接続を行うようになった)などが考えられそうです。その場合は、まずはオンライン資格確認端末で「回線認証」を行ってみるのも良いかもしれません。オンライン資格確認のEdgeを起動し、https://www.lineauth.mnw に接続します。再度回線認証サイトにアクセスし、「認証済みです。」と表示されることを確認し、回線認証の「希望する/希望しない」の画面が表示された場合は、「希望する」ボタンを押下後、「回線認証に成功しました。」と表示されることを確認します。それでもつながらない場合はオンライン資格確認等コールセンター、または導入したベンダにご相談されてはいかがかでしょうか。

IPSec+IKEはサービス提供事業者のサイト等で確認

IPSec+IKEはサービス提供事業者によって障害情報の公開方法が様々なようです。(サービス事業者は、オンライン資格確認端末を導入したベンダに確認ください)

事業者名サービス名告知方法
(株)NTTPCコミュニケーションズIP-MembersXサイトにポスト
(株)NTTデータ中国@OnDemand接続サービス
富士通(株)FENICSⅡ ユニバーサルコネクトアドバンス メディカルVPN接続サービス
三菱電機インフォメーションネットワーク(株)セキュアネットワークサービスSecureMinderWebサイト上で公開

なお、IPSec+IKE接続方式はインフラとしてインターネット接続等を使用しているため、そもそもこのインフラで障害が発生していると接続できなくなります。例えば院内の他のインターネット接続が正常であるかを確認することも有効です。また、事業者から提供されている装置(「VPNルータ」や、単に「ルータ」と呼んでいるかもしれません)の電源を再起動してみることで改善する可能性もあります。

共通の実施事項・各ポイントの接続を確認しましょう

「ネットワークがつながらない」となった場合、線の抜けであったり、線の接続先誤りであったりといけうケースが多いように思います。院内清掃が入った後に「つながらない」と連絡をいただくことが多いのはその証拠と思います。(「」と記述していますが、「LANケーブル」を意味しています)

まず、ネットワークがつながらないという障害が起こる前に実施出来ることは「どの線がどこにつながっていたかがわかるようにしておく」ということです。

オンライン資格確認端末を導入したベンダは、機器を見ればどこにどの線が接続されるべきか理解していますが利用されている方はそうはいきません。もし万が一、ちょっとした機器の移動のために線を抜く、あるいは清掃時に線を引っかけて抜けてしまった場合に元に戻せるでしょうか?線とその線の接続先が一対一でわかるようにラベルをつけておくと、いざというときにご自身で対処可能です。

また、障害が発生したときは、オンライン資格確認端末からたどって、その先にある通信機器との接続、更にその先にある通信機器との接続と最終的に屋外に出て行くところまでの確認する必要があります。「接続ポイントがどことどこにあるのかを把握」しておくことも必要でしょう。多くの場合、線が抜けている、あるいは抜けていないのに断線しているといった場合、点灯すべきランプが消えていたりします。日頃から「正常の時のランプの状態」を知っておくと異常に気付くことが出来るかもしれません。

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