オンライン診療でオンライン資格確認が使えるようになると、本人確認から保険証情報の取込みまでが確実、スピーディーになる。更に電子処方箋まで実施できるとクリニックの電子化が一気に進む気がする。
目次
「オンライン資格確認等システム運用マニュアル」に記載の内容
病院・診療所向け、及び薬局向けの「オンライン資格確認等システム運用マニュアル 3.00版」には訪問診療等・オンライン診療等対応に関する内容が記載されています。(全国保険医団体連合会の掲載先を参照させていただきました)
「医療機関等向け総合ポータルサイト」が開設されてから、ドキュメントへの直接のリンクがなくなったようです。おかげで、Googleからの検索が非常に困難になっているように感じます。運営されている方は気付いているでしょうか。「医療機関等向けポータルサイト」にドキュメントを掲載する以外に、ドキュメントに関しては独自のサイトに継続的に最新の情報を掲載すべきと提言します。現時点で「オンライン資格確認等システム運用マニュアル」をキーワードにGoogle検索すると3年前の記事がトップに表示されます。利用者の利便性を最優先に改善を図っていただきたいです。
記載箇所は多岐にわたりますが、こちらのページが一連の流れを理解するには適当でしょう。
「マイナ在宅受付Web 」がキーワード
病院・診療所、薬局に患者様が足を運ぶ場合は、顔認証付きカードリーダを主とした装置によりマイナンバーカードの読み取りを行っていました。訪問診療等・往診・オンライン診療等においては、これに代わり「マイナ在宅受付Web」というサービスを利用することになります。
「マイナ在宅受付Web」は医療機関ごとに発行される、いわゆるホームページで、URLはオンライン資格確認端末から操作し取得します。URLの取得方法はこちらを参照してください。
※2.端末の設定や操作について知りたい方はこちら の ③ 操作マニュアル をプルダウンすると以下リンクが表示されます。
URLは”訪問診療等”、”オンライン診療等”それぞれに対して発行されます。URLに対応する二次元バーコードも表示されますので、画面のスクリーンショットを取得しておくとURLを手入力する必要がなく便利です。
同意登録には「スマートフォン、タブレット、PC」を使用します
操作方法も若干の差があります。各操作方法はこちらのリンクから”訪問診療等”、”オンライン診療等”を参照してください。いずれの場合も、オンライン資格確認端末とは別の「インターネットに接続可能なスマホ、タブレット、PCなど」を使用します。大雑把に言うと、先に取得したURLにアクセスすると「オンライン資格確認Web」というページが表示されます。
名前が紛らわしい!「医療機関別URLを取得」し、そのWebサイトのことを「マイナ在宅受付Web」と呼び、これにアクセスすると「オンライン資格確認Web」という画面が開く。
このページで、今まで顔認証を実施していたときと同様に、手術情報、診療情報、薬剤情報、特定健診情報の提供同意の有無等を入力します。その後、「マイナポータルアプリ」が起動するので、患者がマイナンバーカードを「スマホやタブレットのカードリーダ」、または「PCに接続したカードリーダ」にかざし、「利用者証明用電子証明書に設定した数字4桁の暗証番号」を入力することで同意登録が行えます。(暗証番号なしのマイナンバーカードは使えないのではないか?)
ここまでの操作が、今まで顔認証付きカードリーダで実施していた操作に相当します。
訪問、「在宅診療」では職員と患者が訪問先でこの操作を、「オンライン診療」では患者が自宅でこの操作を行うイメージです。(オンライン診療等では、使用するアプリ画面からリンクが張られることも想定されているようです)
保険証情報等の閲覧は医療機関にあるオンライン資格確認端末で
事前に同意登録を行った情報は、医療機関内に設置のオンライン資格確認端末で閲覧することになります。操作方法は「オンライン資格確認等システム操作マニュアル 一般利用者・医療情報閲覧者編」に詳しく記載されています。(直接のリンクが見つかりません!)
オンライン資格確認の画面には以下の新たなリンクが用意されています。
【訪問診療等・オンライン診療等】というラベル以下に以下のリンクがあります。
同意済資格情報取得
資格情報照会
資格情報一括照会
資格情報一括照会結果
同意取消照会
個々のリンクに対する機能の詳細な説明は「第3章 訪問診療等・オンライン診療等で資格を確認する方法」に詳しく紹介されています。オンライン資格確認端末での操作になりますので、普段からオンライン資格確認端末のログインが出来るようID、パスワードを確認しておくようにしましょう。
オンライン資格確認のシステム開発担当者にお願いしたいのは、レセコンとの連携を容易にするシステム開発を心がけていただきたいということです。通常、顔認証付きカードリーダを使用した場合のインタフェースは設けられていますが、訪問診療などで同意を得た患者様の一覧を取得、該当患者の資格情報を取得するのは別のインタフェースになっています。せめて、一覧の取得はオンライン資格確認端末で実施し、何らかの操作で「顔認証付きカードリーダ」を使用した場合と同じfaceフォルダに出力するデータを出力するよう仕様を検討いただけないものでしょうか。あたかも当日来院し、顔認証を実施したと同じ動作ができれば患者様の属性登録、医療情報の参照が既存の仕組みでできるようになります。あまたのレセコンメーカが、プログラム開発し、多額の開発費をかけていることをご理解いただきたいのです。
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