大きく分けてIP-VPN接続方式とインターネット接続方式
オンライン資格確認システムへの接続には大きく分けて2つの方式があります。
1つは、NTTのフレッツ回線を代表とする「IP-VPN接続方式」と呼ばれるもので、IPv6プロトコルが使用されます。
もう1つは特別な回線事業者を選ばない、「インターネット接続方式」と呼ばれるもので、IPv4プロトコルが使用されます。回線事業者はどこでも良いのですが、インターネット接続を利用し「IP-Sec+IKE」という暗号化技術を用いオンライン資格システムに接続するため「インターネット接続環境」と「IP-Sec+IKEサービス提供事業者との契約」が必要となります。
接続可能回線・サービス提供業者
IP-VPN接続可能回線、及びIP-Sec+IKEサービス提供業者はこちらの一覧表で確認可能です。
IP-VPN接続可能回線は主にNTT東西のフレッツ回線であり、光コラボレーションはNTT東西から光回線を借り受けた上で各事業者が独自サービスを提供するというもので、実質的には回線はNTT東西です。一部地位域では他の事業者がIP-VPN接続を提供しているようですが、一覧を見ておわかりのように基本NTT回線を使うものと考えても誤りではなさそうです。
既存の回線がNTTフレッツ以外、またはNTT回線を使っていたとしても、自力で容易にオンライン資格確認システムへの接続を行いたいのであればIP-Sec+IKEサービス提供事業者の接続サービスを利用することもおすすめできます。
すでに施設内にインターネット接続があれば、このインターネット接続を利用することができます。提供事業者は4社ありますが、現時点(12/31)で申込可能であったのがNTTデータ中国の@OnDemand接続サービスです。
富士通のメディカルVPNサービスは販売店を通しての購入になるようですが、すべての富士通販売店が本サービスを扱っているわけではないようです。
三菱電機インフォメーションネットワークのSecureMinderも販売店経由での提供になるようです。
NTT PCコミュニケーションズのIP-Membersは現在新規申込みを一時停止していると記載があります。
IP-VPN接続方式の接続ガイド
IP-VPN、ざっくりと言うとNTTフレッツでの接続方式については、サイトに接続方法が記述された「オンライン資格確認等システム接続ガイド」が掲載されています。接続ガイドには必要なことは書いてあるのですが、経験がないととにかく分かりづらいです。このあたりのハードルが下がるとベンダー等に頼らずにオンライン資格確認端末の自力導入が容易になるように思います。このままでは回線トラブルに見舞われてもユーザ側で手が出しづらいです。
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